コラム|イブニングエメラルド

ペリドットの魅力をもっとも上手に表現している言葉が、イブニングエメラルドという表現だと思います。 夜の暗闇の中でもっとも美しく輝くという称号。これは、ペリドットが複屈折を持っているからです。 少し難しい話になりますが、ペリドットの中に入った光が、一つの筋でなく、二つの筋になって出ていくと考えるとわかりやすいと思います。

そしてペリドットは、ルビー、サファイア、エメラルドといった名だたる宝石たちよりも複屈折が高く、ほの暗い中でも驚くほど光輝きます。 ”夜会の女王””夜のともしび”とも呼ばれ、夜会の華の美しい貴婦人たちをさらに美しくそして神秘的に彩ったのです。

ペリドットを”イブニングエメラルド”と称賛したローマ人たちは、十字軍遠征でペリドットを発見し持ち帰ったそうです。そして そのまばゆい輝きが悪魔を追い払うと考えられ、教会や聖堂を飾るようになりました。 今でもドイツのケルン大聖堂の東方の三賢者の三つの聖堂に、200カラットものペリドットが飾られています。